半世紀遅れた肉感、斬新な諧謔。

読書録 気が向いたら読む 気が向いたら書く 量より質

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

だしの取り方/北大路魯山人

弘法は筆を選ばずというが、道具は大事 名前は知っていたけど、美食家としてか知らなかった魯山人さん。 青空文庫で短編をちょこちょこ読んでるけど面白い。 出汁のとり方では鰹節も大事だけど、削るための鉋が大事とおっしゃっている。 削り下手なかつおぶ…

微笑/横光利一

確かなのは彼の笑顔 大戦末期、主人公 梶が知り合った若き天才数学者 栖方は殺人光線を開発しているという。周りは彼を狂人だというが。 序盤で、栖方の言っている殺人光線が事実かホラか判りかねる所が、なんともいえない不気味さを漂よわせているけど、所…